出産から1ヶ月半が過ぎました。

実家から自宅に戻ってから娘は昼夜の区別がつくようになったのか、夜中に何度も起きることがなくなりました。
退院してから2、3週間は夜中に起きて授乳した後もぐずぐずとしたまま寝付かずにそのまま朝になり途方にくれる・・・なんてことが続きましたが最近はほぼ私たちと同じように寝起きしてくれるので助かります。そのかわりに昼間はあまりまとまって寝なくなり、夕方以降にぐずついて止まない時もありますが自分は眠たくないし、どうして泣いているのかが分かってきたというのもあってだいぶ心に余裕が出てきました。

そんな今日この頃、一つの詩に出会い、読んだときに涙が止まらなくなりました。
子育てには少なからず困難やストレスがついてくるもので、その中で最悪のケースに至ってしまう事件のニュースも少なくない今、この詩に出会っていたら救われる方も沢山いるんじゃないかなぁと思いました。

転載許可されていたので載せます。


【題名】おかぁさん                   作:もっち




おかぁさん 私のことを愛して下さい
わたしは泣くことしかできません
でも、決してあなたのことを困らせようとしているのではないのです



おかぁさん 私のことを愛して下さい
温かいお腹の中が恋しくて、ときどき懐かしくなってしまうのです
長いこと丸くなってすごしていたから、お布団に寝かされると背中がびっくりするのです



おかぁさん 私のことを愛して下さい
わたしが抱っこを望むのは、あなたの優しい愛にふれたいから
あなたの肌の匂いにわたしは安心するのです



おかぁさん 私のことを愛して下さい
遠く離れたところから、優しいあなたのまなざしを見ていました
あなたが動物を慈しみ、植物を愛でる姿に惹かれました



おかぁさん 私のことを愛して下さい
目閉じて眠るのも怖いのです
暗くて深い闇は、あなたから引き離されそうだから
あなたの側にいたくて、泣いてしまうのです
深い海を渡り、広い空を越え、宇宙の果てからあなたをみていました
私はあなたと巡り会うその瞬間をずっと待ち望んでいました


けっして、あなたの自由を奪うために、やってきたのではないのです
あなたが悲しい顔をするたびに、私も涙が溢れるのです
あなたが困っている顔をするたびに、私も途方にくれてしまうのです
どうか、私の存在を疎まないでください
言葉を発しない私ですが、あなたの気持ちは誰よりも感じることはできるのです



おかぁさん 私のことを愛して下さい
私のことを分かってくれるのはあなたしかいないのです
あなたに抱かれ、あなたの鼓動を感じ、私はこれ以上の幸せなことはないと知っています



おかぁさん 私のことを愛して下さい。
あなたの笑顔がまぶしくて、私はいつも見ていたいと想うのです
あなたの声が永久の音色として心に刻まれるのです



おかぁさん 私のことを愛して下さい
私は誰よりもあなたを愛しています
あなたとともに歩む未来がどんなにすばらしいものかを信じています





「子は親を選べない」といいますが、実は赤ちゃんはどのママに宿るか自分で決めてこの世に生まれてくるそうです。胎内記憶という言葉もだいぶメジャーになってきていると思いますが、胎内記憶について研究されている池川明先生という産婦人科医の方が書かれた本によると、赤ちゃんはどこか雲の上のような場所にいてどのママにしようか自分で選んでお腹に入った、というような記憶を持っている子供が沢山いるとのこと。
下手に魂の世界について語ることはできませんが、赤ちゃんが自分を選んで命がけで生まれてきてくれたと思うと笑顔寝顔は勿論、泣きやまずぐしゃぐしゃになった顔も見れば見るほど愛しさがこみあげてきます。

この本の中に、ある男の子が「鳥になってお母さんを見に行ったことがある」という胎内に宿る前の記憶を語ってくれたことがある、という話が出てきます。それを読んで「やっぱり!!」と思ったのですが、まだ妊娠する前のある朝、主人が仕事へ出かける際に玄関の前で二羽のツバメがかなりの勢いでぐるぐると旋回していたそうです。それをみて軒下に巣を作りにきたのかと思ったらしいのですが、(うちのお向かいのお宅の軒下にもツバメの巣が作られていたこともあり)暫くしても巣は見当たらず…。それから1、2ヶ月後だったでしょうか、妊娠が分かったのは。

今でもあのツバメは娘が私たちを下見にきたのだと思っています。
二羽、っていうのが気になりますが・・・


さて、そろそろ起きだしてくるかな~。


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絵本になって出版されていて、早速購入しました!絵もとっても素敵です。